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人工知能に仕事を奪われるのはあなただけだという話【#AI】

昨今人工知能が盛り上がっていて、
2018年は人工知能元年とも呼ばれていたそうです。

そんな状況にあり、巷でよく言われていたことがあります。

「将来自分の仕事は人工知能に置き換えられてしまうのではないか」

人工知能の進歩は目覚ましく、
そんな不安を覚えるのも無理からぬ話です。

が。

せっかくなので声を大にして言わせていただきます。

「それはあなただけだ」(※個人の見解です)

そもそも人工知能とは

辞書的な話をするわけではありませんが、
要するに人工知能とは、
人間のような知能を機械で再現しようという試みです。

真なる人工知能は、
人間と同じように様々な問題を
あらゆる前提なく解決する
(あるいは解決しようとする)ことができます。

つまり。

今時世の中に出回っているAIと呼ばれるものの全ては、
真の意味でAIではありません。
ここでは準AIとでも呼びましょう。

ちょっと気の利いたプログラムにすぎません。

AIがすごいのではなく、
それを作ったプログラマーが
すごいだけなのです。
まだ総合的には人間の知能には到底及びません。

「AIに任せれば万事オッケー」
「AIでやればすべてうまくいく」

AI至上主義のあなたは、少し頭を冷やしてAIと向き合ってみましょう。

それでもAIってすごい

準AIは真のAIではありませんが、
それでも非常に優れたものです。
AlphaGoが囲碁のトッププロを破ったのはまさに衝撃でした。
囲碁のトップを破るまで
あと10年以上はかかると言われていた時でした。
日本がワールドカップで優勝するのと同じくらい
あり得ないことだと思っていました
(日本代表の皆さんごめんなさい)。

特定の分野に絞れば、
準AIは極めて優れた能力を発揮します。
囲碁の例に限らず、
分野によっては人間など足元にも及ばないほどの
圧倒的な成果をあげることも日常茶飯でしょう。
実際、医療分野ではワトソンと呼ばれる
準AIが大きな成果を上げています。

真のAIでないとしても、
それほどに今AIと呼ばれているものは
すごいのです。
表現が貧困ですがすごいものはすごいのです。

じゃあやっぱりAIに仕事を奪われるの?

いつかその日は来るでしょう。

が。

その日が来る頃には私もあなたもこの世にはいないでしょう。

いかにAIが日進月歩でも、
人間並みの知能に至るには
非常に長い時間がかかります。
どんなAIを持ってきたとしても、
総合的には犬の知能にすら届きはしていません。
知能はとても多岐にわたり、多彩です。
準AIは今の所狭く深くを進んでいます。
総合的な知能が犬を超えることさえ、
当分は来ないでしょう。

今が第3次人工知能ブームであると言われています。
過去のブームのときにも仕事を取られるような話は
あっただろうと思いますが、
結局そのようなことにはなっていません。
今も引き続き私のお仕事は忙しいままです。誰か奪って。

あなたが例え新入社員でも、
定年退職するまでに真のAIに
仕事をとって変わられることはないでしょう。
それどころか、あなたの孫の代まで
真のAIが登場することはないかもしれません。

よく考えてもみてください。
AlphaGoは当時の最先端の準AIでした。
途方もない時間と、お金と、人の力がかけられた
唯一の存在だったに違いありません。

あなたという存在は、
そんな唯一の存在に比肩しうるものですか。
少なくとも私は、私のしている仕事という観点で、
私をAIで置き換えるのはあまりにもったいないと思います。
そこまでの価値などないと断言できます。
割に合いません。
あなたはどうですか。

世に言うAIですら私一人を置き換えるのに
割に合わないというのに、
真のAIなど言うまでもありません。
私も、あなたも、仕事をAIに奪われる日など
当分来そうにありません。来いよ。

AIに仕事を奪われないなら安心?

真のAIの登場までは当分時間がかかりますが、
あなたの仕事を奪うものは何もAIに限った話ではありません。

「私はAIに仕事を奪われた」

これからの時代、不本意にも仕事を失った人は
こう言うかもしれません。
ニュースでもAIに仕事を奪われるかもしれないと
喧伝して回っています。
こういう考えに至るのも理解できます。

しかし、本当の答えは違います。

AIがあなたから仕事を奪うのではありません。
あなたから仕事を奪ったものがあなたにとってのAIなのです。

先ほど、準AIはちょっと気の利いただけの
プログラムだと言いました。
ちょっと気の利いただけのプログラムなど、
AlphaGoがプロ棋士を破る前から
掃いて捨てるほどあります。
それが、あなたが思うAIです。

あなたが恐れているAIはすでにそこにいるのです。
あなたが普段お仕事で使っているパソコンには、
あなたが恐れるAIで溢れています。

私はそれがAIではないと言うことを知っていますが、
あなたにとってそれはAIに違いないでしょう。
準AIと真のAIの違いがわからないあなたにとって、
あなたからお仕事を奪うものが
真のAIであるかどうかは問題ではないのです。

今まで散々使ってきて、
自分を助けてくれていた自分の道具を指して、
AIだ、AIが悪いんだ、
等とのたまう愚か者にはなりたくないものですね。

AIとのつきあい方

その辺のパソコンやスマートフォンに入っている
色々なアプリと、準AIの間には、
本質的に違いなどありません。

さっきも言いましたが、
あなたの思っているAIは
ちょっと気の利いたプログラムであって、
その辺に転がっているものです。

毎日使っている自分の箸を怖いと思う人などいないでしょう。
茶碗を怖いと思う人などいないでしょう。
AIは全知全能の神でもなければ、
銀の弾丸でもありません。
ちょっと気の利いた、普通の道具です。
恐れるに足りません。
今まで通り使って、助けてもらっていきましょう。
別に私たちの仕事を奪いたいという意思があるわけでもありません。

これからも数多のAIと名の付くもの、
AIを搭載したものが世間には出回ることでしょう。
AI搭載のエアコン、AI搭載の冷蔵庫、AI搭載の家などなど。
新しいものはたくさん出てきます。
ですが、それを恐れてはいけません。

新しいものには常に触れ、
どんなものなのか自ら確かめていかなければいけません。
恐れ、距離をとったが最後、
あなたの仕事はAIでもないAIのようなものに
奪われることになるでしょう。

AIに仕事を奪われるのは誰だ

ここまで読み進めたあなたが準AIに
仕事を奪われることはないでしょう。
準AIはあくまで便利な道具の域を出ません。

しかし、AIを恐れ、遠ざけようとすれば、
それは世間の潮流から完全に外れることになり、
結果的にあなたは仕事を失うことになるでしょう。

AIに仕事を奪われるのは、奪われることを恐れる人です。

AIがどんなものか知らない人です。
本当は何に仕事を奪われるのか分かっていない人です。
そんな人が仕事を失うと、AIに仕事を奪われたというのです。

AIは何ができるのか、何ができないのか。
怖くなくなるまでちゃんとAIのことを知り、
うまく付き合っていくことが、
あなたが仕事を失わないための唯一の方法です。

まとめ

  • あんまり気にしなくていいよ。AIに仕事をとられるのは当分先だから。
  • あなたが仕事を失ったとしても、それはAIじゃない別のもののせいだよ。