エッセイ

2019年度 ひらめきのきらめき大学入学式 祝辞

新入生の皆さん、並びに保護者の皆様、この度はご入学、誠におめでとうございます。

この素晴らしい日に皆さんの前でお話しできること、大変嬉しく思います。

新入生の皆さんは、苛烈極まる受験戦争を潜り抜け、これから始まるキャンパスライフに思いを馳せ、期待に胸を膨らませていることと思います。

そんな皆さんに私から伝えておきたいことが一つだけあります。

皆さんは自由です。

大学生は、大人です。大人には自分のことを自分で決める自由があります。
高校生だった頃とは、比較にならないほどの自由があります。

大学は勉強をするところです。
皆さんの親御さんは、決して安くない学費を払い、皆さんを本学に入学させてくれています。
ですが、皆さんがまじめに勉強するかどうかは、皆さんが選んでください。
まじめに勉強してもいいし、勉強しなくても構いません。

また、毎回授業に出席してもいいし、しなくてもいい。

部活に入ってもいいし、入らなくてもいい。
サークルに入ってもいいし、入らなくてもいい。

アルバイトをしてもいいし、しなくてもいい。

皆さんは自由です。
自らの意思で、自らの道を決める自由があります。

やりたいことだけやってもいいし、やりたくないことはやらなくてもいい。

大学生になりました。
大人になったと言ってもいい。
大人には、そういった自由があります。

しかし、自由には責任が伴います。

授業に出なければ単位をとることはできません。
単位が取れなければ、大学を卒業することはできません。

真面目に勉強しなければ、いい成績をとることはできません。
いい成績が取れなければ、もしかしたら自分の進みたい道に進むことはできないかもしれません。

皆さんは自由ですが、自由の結果の責任は、皆さん自身が負わなくてはいけません。

最早皆さんは、自身の責任から逃れることはできません。

全ての道は己で選び、進み、喜びも悲しみも、希望も後悔も、全てはあなたの責任です。

逃げずに受け止め、また次の選択の糧としてください。
成功も失敗も、全てが皆さんの糧となります。

皆さんは大人です。
そして自由で、責任があります。

よく調べ、考え、選択してください。
それが皆さんに与えられた権利であり、義務です。

さて、保護者の皆様に申し上げます。

ここにいる彼らは大人です。

高校生までとは違います。

受験戦争を勝ち抜き、自らの意思で将来を選択することのできる大人です。

心配することが保護者の仕事だった時期は、もう終わりました。

ここにいる彼らは確かにあなたたちの大事な子供たちであろうと思います。
しかし、大事だからと言っていつまでも心配するのが親の役目ではありません。

信じて見守ってあげてください。そういう時期に来ています。

もう、手を引かなければ歩くのもままならなかった頃の子供たちではありません。
自らの足で立って、進むことのできる立派な大人になりました。

彼らは大人です。

どうかそのことを忘れず、彼らの可能性を信じて、じっと見守ってあげてください。
そのことが、これからの彼らの成長に必要なことです。

改めまして、この度は、ご入学、誠におめでとうございます。

皆さんが素敵な日々を過ごされるよう祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせていただきます。