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中学生もパニック、車逆走?6台事故…2人死亡(読売新聞オンライン)
つい3日前に起きた事故のニュースです。
最近、高齢者ドライバーによる交通事故が多発しています。
そのたびに高齢者ドライバーは免許を返納すべきかどうかの議論が行われています。
しかし、結局は各自の判断にゆだねられていて、返納が行われるかどうかは不透明です。
また、人によって免許証を返納しない、したくない理由がある人がいるのも確かでしょう。
この記事では、
「高齢者ドライバーは免許証を返納しなくてもよい」
という立場にたって、その理由を展開していきます。
目次
高齢者ドライバーが免許証を返納しない理由
事故を起こしたのは認知機能が落ちているから。自分はまだ大丈夫
高齢者ドライバーが起こした事故の状況を見ていくと、
- アクセルとブレーキを踏み間違えた
- 道路を逆走した
これらの原因が散見されます。
これらは、年齢を重ねたことにより認知機能が衰えたことが主な原因です。
しかしながら、認知機能の衰えは、それまでの生活習慣や訓練による個人差があります。
認知機能が衰えている人もいれば、全く衰えていない人もいます。
その意味では、認知機能が衰えていないのであれば、高齢者といえども免許証を返納しなければいけないとは言えないでしょう。
車の故障の場合もあるのでは
高齢ドライバーの運転歴は、当然若者の運転歴よりも長いことが多いです。
年齢を重ねているのだから、当然ですね。
それに伴って、運転する車自体も年齢を重ねていることがあります。
古くなった車は当然故障率も高くなってきますから、思わぬ時に思わぬ挙動をしてしまうこともあります。
車検を通せば大丈夫とか思っていませんか。
たかだか数年に一回程度の車検で、故障全てを未然に防ぐことなど不可能です。
古い車を使っていたがために起こった事故だとすれば、免許証の返納などしたところで意味がありません。
免許証の返納を考える前に、車の買い替えを検討しましょう。
車の設計そのものが悪い
そもそもなぜアクセルとブレーキの踏み間違いなど起きるのでしょうか。
理由は実に簡単で、同じ足で2種類のペダルを踏み分けていることが原因です。
しかも、アクセルとブレーキが全く反対の作用をするために、ブレーキを踏み間違えてアクセルを踏むと急加速するという実に危険な設計です。
踏み間違いを防ぐために免許証の返納を進めたとしても、自動車の設計がこのままでは、結局踏み間違いによる事故が無くなることはありません。
とはいうものの、今すぐに世にある自動車の設計を全て変えるというのは土台不可能な話です。
いくら「自動車の設計が悪い!」と叫んだところで事故が無くなるわけではありません。
ちなみに、MT車においてはこの心配はありません。
MTの場合、減速時にはクラッチとブレーキを踏むことになりますが、
ブレーキと間違えてアクセルを踏んだ場合、減速はしないものの急加速もしません。
また、教習所では習いませんが、
AT車では左足でブレーキ、右足でアクセルというように、
左右の足でペダルを踏み分けるようにすれば、踏み間違いは起こらなくなります。
なぜなら、アクセルを踏むときの動作とブレーキを踏むときの動作が異なるからです。
もっとも、もし踏み間違えてしまったとしても、
とりあえず両足で踏み込めばブレーキの方が力が強いので、確実に止まれます。
AT車がシェアの99%を占めているという話もあるので、
教習所での教え方も変わっていかなければならない時が来ています。
教習所では運転の練習ができるところもあるそうなので、運転に自信がなければお近くの教習所で運転の練習をしてみるのもよいでしょう。
高齢者の数そのものが増えているから、事故も増える
日本が深刻なほどの少子高齢化になっていることはご存知の通りですが、それに伴って人口に占める高齢者の割合は当然高まっています。
高齢者の占める割合が高まれば、当然事故を起こす高齢者の数はそれに比例して増えていきます。
その意味では、高齢者の数が増えている以上、高齢者による事故の件数が増えるのは必然と言っていいでしょう。
高齢者による交通事故の件数が増えているからと言ってそれを危険だと糾弾するのは簡単ですが、それだけでは短絡的です。
件数の増加だけでは本質を見誤る可能性もありますので、他の要素と合わせて判断したいところです。
田舎では車がないと生活できない
これは方向性が異なりますが、比較的深刻な問題です。
東京や大阪と言った都心とは違い、地方においては電車やバスなどの交通機関が十分には整備されておらず、車がなければ生活が立ち行かないことも多くあります。
そんな状況で免許証を返納してしまえば、事故以前の問題になります。
そもそも生きていけません。
もっとも、車がなければ生活できないような地方の場合は、そもそも歩行者がその辺を歩いている状況も少ないので、ニュースになるような大規模な事故には発展しにくいでしょう。
あえて免許証を返納しなければならないとは言えません。
交通事故は高齢者ドライバーの専売特許ではない
ここまで高齢者ドライバーが免許証を返納しない理由について展開してきましたが、
だからと言って交通事故が無くなるわけではありません。
高齢者による交通事故が起きているのは確かですし、
若者~中年ドライバーによる交通事故も同様に発生しています。
交通事故を未然に防ぐためには、
- 道路から離れて歩く
- 赤信号を渡らないのはもちろん、青信号が点滅したらちゃんと止まる
- 周囲をよく確認する
など、いろいろと対策が考えられますが、
冒頭の記事に掲載された動画を見れば明らかなように、
いくら備えても全てを避けることは到底不可能です。
事故に巻き込まれた側は、その日その時事故に遭うなどと想像もしなかったでしょうし、
事故を起こした側も、事故を起こすなどとは想像していなかったでしょう。
日本のどこかで誰かが、天文学的な確率で事故に遭います。
それは今日のあなたかもしれませんし、明日の私かもしれません。
事故を防ぐことができないのであれば、
事故に巻き込まれても大丈夫なように備えておくしかありません。
交通事故に巻き込まれても大丈夫なように備える
ヘルメットをかぶる
自動車に轢かれても大丈夫なように装備を整えておく対策が考えられます。
交通事故に遭った時に何が一番問題かと言えば、当然物理的な衝撃です。
1tもの重量のものが時速60kmで突っ込んでくるのですから、並大抵の服では防ぐことは不可能ですし、ちょっとやそっとの丈夫な服を着たところで意味はありません。
結局はピンポイントで守りたいところを守るしかありません。
具体的には頭です。
擦りむこうが骨が折れようが、頭さえ守っておけばひとまずは問題ありません。
逆に、いくら怪我をしなくても頭を打ってしまえばひとたまりもありません。
小学生くらいまでのお子さんであれば、自転車に乗る際にヘルメットをかぶらせることもありますから、外を歩く際にもかぶらせておけば安心です。
体を鍛える
大人も含め中学生以上ともなると、外でヘルメットをかぶって歩くのは相当はばかられます。
そうなれば、服装や防具で身を守ることはできませんので、必然的に自分の体を鍛えるほかありません。
頭蓋骨を鍛えて頭を守ることはできないので、次点で鍛えるべきポイントは首です。
頭を打たなかったとしても、首に損傷を負ってしまえば最悪の場合全身不随になり、一生寝たきりになります。
ラグビーやアメフトのような接触プレーの多いスポーツにおいて、必ず鍛えなければならないポイントでもありますから、物理的な衝撃に備えるために鍛えることができる部位としては優先度が最も高いです。
なお、トレーニングに際しては適切なフォームと負荷で行いましょう。
事故に遭う前にトレーニングで怪我をしては元も子もありません。
絶対に無理をしてはいけません。
なお、上記のダンベルは連結してバーベルにすることもできます。
ベンチプレスを行うこともできるので、その他筋トレに興味がある方はトレーニングベンチもどうぞ。
(余談ですが、ベンチプレスで鍛えられる大胸筋はバストアップにも効果があるそうです)
保険に加入する
今どき何の保険にも加入していない人も少ないと思いますが、やはり万が一に備えるには保険が一番です。
先に言っておくと、ほとんどの人は保険に加入すると損をします。
これは、保険のビジネスモデル上必ずそうなります。
しかし、あなたが事故に遭った後、残されるパートナーや子供たちがどんなに大変な生活を強いられるか想像したことはあるでしょうか。
たとえあなたがいなくても、残された家族は生きていかなければなりません。
悲しくてもつらくても、生きていかなければなりません。
悲しみに打ちひしがれているわけにはいきません。
長期的に見て保険が損であるのは、ある一側面にすぎません。
保険に加入して得られるのは、家族にとっての安心に他なりません。
そのために支払う保険料が高く見えるか安く見えるかはあなた次第です。
今一度、加入している保険の内容が本当に十分か確認してみましょう。
事故はいつ起きるかわかりません。
対策を先延ばしにした結果手遅れになれば、笑うに笑えません。
あなたと家族の安心のため、今すぐ行動しましょう。