6月になり梅雨入りした昨今、休みの日になっても、外は雨模様でどこに行くのも億劫。
家に居ながらにして楽しめるものは何かないかとお探しだろうか。
アニメを見よう。
それもとびきり熱いのを。
私は生まれついてのオタクであるが、熱いアニメ、燃えるアニメが大好物である。
世に燃えアニメは数多くあるが、その中でもとびきりの熱さを誇る3作品を厳選させていただいた。
超が3つはつくほどのド定番なので、すでに見たことがある人も多いとは思う。
しかしそれでも、敢えて勧めないわけにはいかない。
すでに見たことがあるあなたも、せっかくだからもう一度見てはいかがだろうか。
梅雨で湿気たその魂を熱く燃え上がらせることができるはずだ。
いざ!
スクライド

あらすじ
21世紀初頭。横浜を中心に、半径30Kmの大地が突如として隆起し本土と隔離された。やがて、そこは、「ロストグラウンド」と呼ばれるようになり、日本という国家にありながら、特殊な発展を遂げることになる。そして、そこでは、生まれながらにして「アルター」と呼ばれる特殊能力を持つ者たちが現れるようになった…。
概要
燃えアニメ筆頭として真っ先に名前が挙がる作品ではないだろうか。
もはやその熱さは日本国民の常識として説明不要の域に達していると言っても過言ではない。
しかし説明するっ!
「スクライド」は大枠のジャンルでは異能力バトルもの。
現代をベースにしていることからSF、異能力ゆえにファンタジーに分類されることもある。
アルター能力と呼ばれる特殊能力を持つ「アルター使い」たちの戦いを描いた物語。
スクライドの魅力は何といっても多彩なアルター能力
ではない。
これでもかというくらいに詰め込まれた熱いセリフ。
互いの信念を胸にぶつかり合う熱いキャラクター。
そしてそれらをまとめ上げる熱いストーリー。
主人公「シェルブリットのカズマ」を筆頭に、ライバルでありもう一人の主人公でもある「劉鳳」、カズマの親友「君島」など、魅力あふれるキャラクターが目白押し。
どこを捉えても必ず熱い、燃えアニメ最強の一作と言える。
見どころ
スクライド最大の見どころはどこか?
すでに見た人に聞いたら100人中100人がこう答えるに違いない。
最終回であると。
最終回のためにそれまでの全てがあると言っても過言ではない。
他の作品であれば、最終回にそれまでの全ての伏線が回収され、すべての謎が解き明かされ、全ての過去の決着がつくが、本作ではそんなことはない。
なぜなら最終回の前で全ての決着がついてしまっているから。
それでもなお最終回こそがスクライドの全ての終着点であり、全ての回の総決算であると言い切れる。
もちろん、それ以外の回が平凡であるなどということは微塵もない。
全26話すべてに燃えポイントがちりばめられている。
お前に足りないものは! それは!
情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!
そして何よりも!
速さが足りない!
なお、スクライドの劇中で流れるBGMも大変熱い曲が多いので、気に入ったらサウンドトラックもぜひ聞いてもらいたい。
ちなみに、OP曲である「Reckless fire」だが、TVサイズFullバージョンはサウンドトラック2でしか聞くことができない。
ストーリーの進行に合わせて1番2番3番が切り替わっていくのだが、3番はTVサイズFullバージョンにしか収録されていないので、購入することを強くお勧めする。
余談
次回予告
ちなみに、スクライドの予告はかの若本規夫氏が務めている。
予告のテンションもスクライド独特のものなので、ぜひ全話の予告を余さず見てもらいたい。
世界三大兄貴
ちなみに、登場人物の一人「ストレイト・クーガー」は、界隈では世界三大兄貴の一人に名を連ねる兄貴である。
どれくらい兄貴であるかは本作を見て確かめてほしい。
天元突破グレンラガン

あらすじ
遥かな未来。人々は地中に穴を掘って家を造り家畜を飼い、時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。そんな村の一つ・ジーハ。村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、ある日、掘り進んだ先で偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。そして、シモンの兄貴分である青年・カミナ。彼は、村の上には「地上」があることを信じ、グレン団というチンピラグループを率いて天井を突き破って外へ出ようと目論んでいた。そんなある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なロボットが落ちてくる!カミナは確信する「やっぱり地上はあった!」そして、無謀にも村で暴れるロボットに立ち向かおうとする。その時、更に地上から何かがやって来た。それは、巨大なライフルを持った少女・ヨーコだった。彼女は、ロボットを地上から追って来たのだ。しかし、ライフルの威力では、倒すどころか足止めをするのが精一杯。そんなピンチの中、シモンは、以前、地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。それは、顔だけの謎のロボットだった…。
概要
スクライドが説明不要ならこちらは紹介不要だろうか。
スクライドの放送が2001年。
映画版の電車男が2005年だそうなので、その当時はまだ肯定的な意味でのオタクではないものも多かったのではないだろうか。
オタクという概念が世に(肯定的に)知れ渡った後、最大の燃えアニメとして颯爽と現れたのが本作「天元突破グレンラガン」だろう。
グレンラガンを端的に説明するならこれしかない。
全てが熱い。
セリフがいちいち熱い。
キャラクターが立ってるだけで熱い。
ロボットが戦えば当然熱い。
話し出せば殊更熱い。
いちいち言葉で説明するのも野暮だ。
とりあえず1話だけでも見てもらえば、全体的にどんな雰囲気なのかはすぐにわかる。
どれほど熱いアニメなのかは1話で十二分に伝わると保証できるし、そのノリが全27話にわたって展開されていくから全く期待を裏切られることはないと断言できる。
見どころ
全部。
と言ってしまえばおしまいだが、もう少し具体的に。
1話を見てもらえばわかるように、主人公のシモンはまだ子供である。
兄貴分であるカミナに導かれて成長していくところが全編を通しての見どころと言えよう。
最大の見どころは第1クール終盤と最終話。
第1クール終盤ではシモンの主人公としての覚醒シーンになる。
前後の展開と合わせて、ストーリー上の最大の転換点と言え、大変燃える展開である。
最終話は当然ながら物語の締めくくりにふさわしい最大の盛り上がりになる。
アニメ史上に残る最大の最終決戦は必見であり、大変燃える展開である。
ストーリーのネタバレもあって深く踏み込んで書けないのが歯がゆいが、未見ならば一度は見ておくことをお勧めする。
見て損をしないどころか、これまで見ていなかったことを逆に後悔することになるだろう。
ちなみに劇場版も2部作として製作された。
大変いい出来であるが、ストーリーが一部カットされているので、時間に余裕がある方はまずはアニメ版の視聴をお勧めする。
TV版の見どころ部分は、劇場版クオリティになっており、迫力は桁違いで圧倒的である。
演出が一部異なることもあり、TV版がお気に召したらぜひ見てほしい。
余談
放送時間帯の謎
実は天元突破グレンラガンは日曜朝8:30からの放送だった。
どう考えても子供向けでないこの内容をなぜニチアサに割り当てたのか、謎である。
世界三大兄貴
スクライドに引き続き、本作の登場人物「カミナ」も世界三大兄貴に名を連ねる一人である。
どれくらい兄貴なのかは、こちらもぜひ視聴して確かめてもらいたい。
キルラキル
あらすじ
父の死の謎”片太刀バサミの女”を追い求め、
本能字学園に転校した流浪の女子高生・纏流子。本能字学園には着た者に特殊な能力を授ける『極制服』があり、
その力と絶対的な恐怖によって生徒会会長・鬼龍院皐月が学園を支配していた。“片太刀バサミ”を知るという皐月。
竜子は皐月にそのことを聞き出そうとするが…。その出会いは、偶然か、必然か。
学園に巻き起こる波乱は、やがて全てを巻き込んでいく!
概要
天元突破グレンラガンのスタッフが再集結し、作り上げられた
熱く、燃える、超王道アニメである。
上記のPVを見て何を思っただろうか。
「あー、主人公女の子でちょっと脱ぐのか。安易だなー」
「そっち方向で人集めていくスタイルね。もうわかった」
とか思っただろうか。
甘い!
浅い!
何もわかっていない!
主人公「纏流子」が着る生きるセーラー服「鮮血」。
戦闘モードになると途端に露出度が上がり、露出狂もびっくりの肌色っぷりになる。痴女か。
これだけ見るとなんてことはないそんじょそこらのお色気アニメと大差ないと思うだろうが、キルラキルにおいてお色気要素は全くのおまけにすぎない。
やたらとキャラが立っていて濃い登場人物が織りなす尋常でなく濃密で熱いストーリー。
その超濃密なストーリーを24話でまとめ上げるハイテンポなストーリー展開。
一切の中だるみなく24話突っ走っていくテンポの良さは圧巻。
できることなら12時間ぶっ通しで頭から最後まで見ていただきたい。
見どころ
全部。
と言ってしまえばおしまいなのだが、困ったことにどこか一部だけを取り出して見どころとして紹介するのが大変難しい作品である。
テンポがよいのは先に紹介したとおりだが、その結果大変濃密な作品に仕上がっていて、最初から最後までクライマックスである。
ストーリーにひねったところは少なく、予想は裏切れど期待を裏切ることはない。
王道ど真ん中を行くストーリーなので、妙にひねた展開に首をかしげてしまうようなことはなく、安心して楽しむことができる。
ちょっぴり昭和テイストな演出もキルラキルの味であり、見ていくうちに引き込まれる要素の一つとなっている。
細かいパロディもちりばめられているが、元ネタがちょっと懐かしいものも多め。
気になったネタがあったら見た後で調べてみよう。
余談
総集編
近年のアニメではしばしばあるが、キルラキルにも総集編回があった。
具体的には第16話が総集編だったのだが、なんと驚くべきことにアバンタイトル(OPの前)で総集編を終わらせてしまった。
「なんだ総集編か」とがっかりした視聴者に驚愕とさらなる期待を同時にぶつけていった伝説的総集編と言える。
最終回の次回予告
キルラキルは全24話放送だったのだが、驚くべきことに最終回前の第23話放送時点で最終回の第24話が完成していなかったため、次回予告用の映像がなかった。
そのため、最終回の次回予告では鮮血がキルラキル製作スタッフを励ますというこれまた前代未聞の次回予告が行われた。
なお、最終回は完成し、予定通り放送されたのだが、完成は放送当日の朝だったようで、新幹線で放送局(MBS)まで届けられたらしい。
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